- help center
ビジネス対談 ソフトバンクモバイル株式会社 松本徹三氏4
-
ネガティブ情報に対して、正しい情報を発信しアンプリファイズする
渡部 松本副社長がお話いただいた通り、僕もビジネスの成功には多くの人手が必要不可欠だと思います。SBI Businessは、多くの出会いをよりシステマティカリーに出来るものと思っています。1つの特徴として、ビジネスパーソンが自らの情報を掲載することで、個人プロフィールを検索エンジンで表示させることが可能になるんです。
しかし、その反面でプライバシーの問題があります。もしプライバシーに関わる問題やネガティブな情報で上位表示されてしまったら...などの問題からどのように身を守るべきか、というジレンマもあるんです。
松本 これは難しい問題だと思います。現在の検索エンジンは、アクセス数の高さが表示ランクと関係していますよね。ところが、人はネガティブ要素を含んだ内容に興味を示す傾向にありますから、その影響で、本人に不利な情報が上位に表示されてしまう可能性が大きいのです。実際問題として、そのような形でランク付けされた情報が「バランスの取れた情報」であるかどうかは疑問です。「公になる情報が、その内容が真実かどうかを吟味してもらう機会もないままに、他人の興味本位で編集されていまう」ということには不満があります。
渡部 例えば、Wikipediaは投稿された情報を人為的にスクリーンしていますよね。具体的な解決策として、松本副社長は他にどのような方法があると思われますか。
松本 私は、攻撃は最大の防御と考えます。仕事をしている限りは、或る程度の批判や悪口は覚悟せねばならないとしても、根拠のない悪口を言いっぱなしにされるのは、矢張り耐えがたいことです。 しかし、ネガティブ情報の掲載を完全に防ぐことは難しい。それならば、それに対抗するために、自らのポジティブ情報を増幅して発信すればよいのではないかと思います。他人が作った不正確な、或いは真実でないネガティブ情報を、正しい情報がオーバーライド出来る仕組みを作ってあげればよいですね。今は、そういった技術が求められているのだと思います。
渡部 その点では、SBI Businessのサーチエンジンは、GoogleやYahoo!のサーチエンジンのようなアクセス数の増加でページランクが上がっていくようなシステムに、アンチテーゼを投げかけるものと思っています。
SBI Businessは自分で正しい情報を発信していく場所を持ちませんか、ということが一つのテーマなんですね。公開する情報を自分で設定できますので、プライバシーに関する情報の範囲も設定できます。それらの情報を他のサーチエンジンにクロールしてもらって、結果として自分の発信情報が検索上位を獲得する仕組みにしたいと。松本副社長が仰っていた事と同じように、全てのネガティブ情報の発信を止めることはできないのですが、自らの手で抗体を作り、それを発信することはできるようになると思います。
松本 それは今本当に求められていることだと思います。今後は、普通のサラリーマンの人達でも、事ある毎に色々な人から「人名」で検索されることは日常茶飯事になっていくと思っています。ですから、他人のネガティブ情報から自己防衛を行なうことは、どうしても必要になります。一方では、「自分の情報を自分で発信することは、ただの自己宣伝に過ぎないではないか」という見方もあるでしょう。また、全てを自分でコントロールしようとすれば、「本当に自分を知ってもらう為に必要な情報量を、自ら制限してしまうことにもなりかねません。だから、自分に関する色々な方面からのインプットに対しては、基本的にオープンにしておくべきです。但し、情報の中には正確なものと間違っているものの双方が存在するのですから、間違っている情報に対しては、常にカウンターアタックが出来るようになっていなければなりません。
渡部 そういった部分は今のインターネットに足りていないと感じます。今回、このSBI Businessでそういったことが実現できたらと思っているのですが。
松本 いいですね、ぜひやって下さい。知りたいという気持ちと、教えたくないという気持ちは交錯するものですよね。また、「この人たちには知って欲しいし、この人たちには知って欲しくない」という気持ちもあるでしょう。これをきちんとした形で整理することは、相当なインテリジェンスを要する仕事だと思いますが、ぜひチャレンジしていただきたいです。
渡部 ありがとうございます。最後に、ソフトバンクは1万人以上の社員を抱える大きな会社ですが、社内コミュニケーションはどのようにとっておられるのでしょう。また、人脈やキャリアをアップしていきたいという若い社員へメッセージはございますか。
松本 若い人たちにとって、ソフトバンクは恵まれた環境にある企業だと思いますよ。他の会社はもっと縦割りだったり、因循姑息だったりしますから。社内コミュニケーションは、Eメールの普及だけでも大きく変わると思いますが、今後はサーチエンジンから派生するコミュニケーションの仕組みを考えると、チャンスがさらに広がるのではないかなと思います。
渡部 本日は本当にありがとうございました。ソフトバンクモバイルの益々の発展をお祈りしております。
松本 ありがとうございました。
- アンケート
-